ChatGPTを触ってみたものの、「自分の仕事では、何に使えばいいのだろう」と止まっていませんか。質問すれば返事は来る。でも、毎日の仕事にどうつなげるかは、少し考えますよね。

最初は、ふだん繰り返している仕事から、自分で内容を確かめられるものを一つ選んでみましょう。この記事では、仕事を選び、試して、使い続けるかを見直すところまでを紹介します。

1 ふだん繰り返している仕事を書き出す

まず、ここ一週間ほどの仕事を思い出してみてください。教室やイベントの案内文を書く、よくある質問への返信を考える、商品紹介の文章を整える。何度もしている作業を、紙やメモに書き出します。

「集客を全部任せたい」だと、どこから手をつけるか迷います。「来月の教室の案内文を一通つくる」くらいの小さな単位にすると、頼む内容も、出来上がりの確認も具体的になります。毎回、書き出しで手が止まる仕事はありませんか。

2 最初の仕事は三つの条件で選ぶ

書き出した候補を、次の三つで見てみましょう。

繰り返し発生する仕事である

出来上がった内容が正しいか、自分で確認できる

個人情報や機密情報を入れずに試せる

案内文なら、日時や料金を自分で把握していて、公開予定の情報だけでも練習できます。一方、正解を判断できない専門分野の回答を、そのままお客さまに伝える用途は、最初の練習には向きません。

三つに当てはまるものが複数あれば、近いうちに使う予定があり、少し負担を感じている仕事を一つ選びます。使い道が決まっていると、「この文章なら役立つか」を考えやすくなります。

3 架空の教室の案内文で試してみる

ここからは、架空の写真教室を使った練習例です。実際のお客さまの情報や、実施した講座の事例ではありません。

入力する材料

内容:スマートフォンで小物を撮る写真教室
対象:初めて参加する大人の方
日時:11月15日 10時〜11時30分
会場:サンプル教室
参加費:2,000円(税込)
定員:6名
持ち物:スマートフォン
申込方法:Webサイトの申込フォーム

短い指示文

以下の材料だけを使って、Webサイトに載せる教室の案内文を180字程度で作ってください。初めて参加する方に向けて、やさしく簡潔に。日時・会場・料金・定員・持ち物・申込方法を入れ、材料にない特典や約束は追加しないでください。
(この下に入力材料を貼り付ける)

出力例

スマートフォンで小物を撮る写真教室を開きます。初めて参加する大人の方が対象です。
日時は11月15日10時〜11時30分、会場はサンプル教室です。参加費は2,000円(税込)、定員は6名です。ご自身のスマートフォンをお持ちください。
お申し込みは、Webサイトの申込フォームからお願いします。

上の出力例は、確認の仕方を説明するために作成した見本です。同じ指示でも、返ってくる文章は変わることがあります。まずは元の材料と見比べて、必要な情報がそろっているか確認します。少しかたいと感じたら、「内容は変えず、もう少し親しみのある言い方に」と追加で頼めます。

この指示文を「プロンプト」と呼びます。用語が気になるときは、モモデジの「AI用語の解説」も参考にしてください。

4 入力前と使う前に人が確かめる

練習を自分の仕事に置き換えるときは、入力する材料を先に確認します。お客さまの氏名や連絡先、未公開の契約内容などは、そのまま貼り付けないようにしましょう。氏名を消しても、勤務先や具体的な相談内容の組み合わせで、誰の情報か分かることがあります。最初は架空の材料か、公開して差し支えない情報で試すと進めやすくなります。

仕事の情報を使う場合は、取引先との約束や利用するサービスの規約・データの扱いも確認してください。学習への利用をオフにしただけで、どんな情報でも入力してよいとは考えないことが大切です。

出来上がった文章も、自然に読めるだけでは確認が終わりません。日時・料金・会場は元の資料と照合し、「必ず上達します」「キャンセルは無料です」など、決めていない約束が加わっていないか見ます。ChatGPTの回答には誤りもあり得るため、掲載や送信の前に、自分が責任を持てる内容へ整えましょう。

5 修正の手間まで含めて振り返る

一度使ったら、文章がすぐに出たかだけでなく、使える状態まで整えるのにどれくらい手間がかかったかを振り返ります。材料をまとめる時間、事実確認、言い回しの修正も含めて考えてみてください。

「書き出しが決まって楽だった」「直す部分が多かった」といった一言でも十分です。直しが多ければ、相手や載せる場所を指示に加える、頼む範囲を短くするなど、次に一つだけ変えてみましょう。自分で書くほうが早い仕事なら、別の候補を試しても構いません。

役立った指示文は、個人情報を含めずにメモしておくと、次回の出発点になります。「どんな仕事に使ったか」「何を直したか」も一緒に残しておくと、自分の仕事に合う頼み方を少しずつ見つけられます。

6 自分の仕事なら何から試すか迷ったら

候補を書き出しても、一人では選びにくいこともあります。「この仕事に使えるのか」「どこまで任せてよいのか」が気になる方は、モモデジの単発相談をご利用ください。

ふだんの仕事を伺いながら、何から試すかを一緒に整理します。相談の内容や料金は「デジタル活用の単発相談」でご確認いただけます。

まずは次に予定している仕事を一つ、思い浮かべてみてください。小さく試して、手応えを確かめるところから始めましょう。


関連記事:AI用語をやさしく解説 / デザイン依頼とAIの使い方

← 読みもの一覧へ戻る