ホームページを作ろうとすると、「ドメインはどうしますか」「サーバーは?」「SSLは入れますか」と、いきなり知らない言葉が飛んできます。ここでは、意味だけ分かればいいものと、知らないと損をするものを分けてお伝えします。

「覚えなくていい度」の見方
★★★★★ = 意味も覚えなくて大丈夫。人が言っていても聞き流してOK
★★★☆☆ = 意味だけ知っていれば十分
★☆☆☆☆ = 知らないと損をするかもしれないので、ここだけは押さえたい

ドメインdomain

覚えなくていい度 ★☆☆☆☆

一言でいうとインターネット上の「住所」にあたる文字列。

たとえるとお店の住所です。「momodeji.com」のような部分がそれ。同じ住所は世界に一つしかないので、早い者勝ちで取ります。

こんなときに出てくるホームページを作る最初の段階。「独自ドメインを取りますか?」と聞かれます。

知らなくても困らない?ここは押さえてください。ドメインは毎年の更新費用がかかり、うっかり切らすとサイトが消えます。そして重要なのが「誰の名義で取るか」。制作会社の名義にすると、後で移るときに困ることがあります。必ず自分の名義・自分のアカウントで取りましょう。

サーバーserver/レンタルサーバー

覚えなくていい度 ★★★☆☆

一言でいうとホームページのデータを置いておく「土地」にあたるもの。

たとえるとドメインが住所なら、サーバーは土地と建物です。土地を借りて、そこに家(ホームページ)を建てて、住所(ドメイン)を付ける。この3点セットでホームページが見られるようになります。

こんなときに出てくる月額数百円〜のレンタルサーバーを契約する場面。無料で使えるサービスもあります。

知らなくても困らない?どこを使うかは任せて大丈夫です。ただ「毎月または毎年、お金がかかるもの」だという認識と、ログイン情報は自分でも持っておく——この2点だけは押さえておきましょう。

SSLエスエスエル/https・常時SSL

覚えなくていい度 ★★★☆☆

一言でいうと通信を暗号化して、盗み見を防ぐ仕組み。

たとえると封筒です。はがきだと途中で誰でも読めますが、封筒に入れれば中身は見えません。SSLがないサイトは、はがきで情報をやりとりしている状態です。

こんなときに出てくるURLが「https://」で始まり、ブラウザに鍵マークが付いていればSSLが入っています。ないと「保護されていない通信」と警告が出ます。

知らなくても困らない?いまは入っているのが当たり前で、多くのサービスで無料・自動です。自分のサイトのURLを見て、鍵マークが付いているか一度だけ確認してください。付いていなければ相談を。

CMSシーエムエス/WordPressなど

覚えなくていい度 ★★★☆☆

一言でいうと専門知識がなくても、自分でページを更新できる仕組み。

たとえるとブログの投稿画面です。文字を打って「公開」を押せば反映される。あの仕組みをホームページ全体に広げたものがCMSです。

こんなときに出てくる「WordPressで作りますか?」という質問。WordPressはCMSの代表格です。

知らなくても困らない?言葉より判断が大事です。頻繁に更新するならCMSが向き、ほとんど更新しないなら不要。CMSは便利な反面、放置すると更新やセキュリティの手間がかかります。「更新しないのにWordPress」は、かえって負担になることがあります。

SEOエスイーオー/検索エンジン最適化

覚えなくていい度 ★★★☆☆

一言でいうと検索したときに見つけてもらいやすくする取り組み。

たとえるとお店の看板と立地です。どんなにいい商品があっても、看板が読めない場所にあれば誰も来ません。

こんなときに出てくる「SEO対策込みで◯万円」といった提案。中身は、ページの見出しや説明文を検索されそうな言葉に整えたり、記事を増やしたりする作業です。

知らなくても困らない?言葉は覚えなくてOK。ただし「1位を保証します」という業者には気をつけてください。検索順位は誰にも保証できません。地道に記事を増やすほうが、結局は近道です。

OGPオージーピー

覚えなくていい度 ★★★★☆

一言でいうとSNSにURLを貼ったとき、表示される画像やタイトルの設定。

たとえると本の表紙です。中身が同じでも、表紙がないと手に取ってもらえません。

こんなときに出てくるLINEやInstagramにサイトのURLを貼ったとき、画像が出ずに文字だけになる——それはOGPが設定されていない状態です。

知らなくても困らない?作る人がやる作業なので、覚える必要はありません。SNSにURLを貼ってみて、画像が出るか確認——それだけで十分です。出なければ「OGPが入っていないみたい」と伝えれば通じます。

レスポンシブresponsive/スマホ対応

覚えなくていい度 ★★★★☆

一言でいうとパソコンでもスマホでも見やすいよう、表示が自動で切り替わる作り。

たとえると伸縮する服です。体型に合わせて形が変わるように、画面の大きさに合わせてレイアウトが変わります。

こんなときに出てくる「レスポンシブ対応込みです」という説明。いまはほぼ標準です。

知らなくても困らない?言葉は不要です。ただし納品前に必ず自分のスマホで見てください。パソコンではきれいでも、スマホで文字が潰れていることがあります。訪問者の多くはスマホから来ます。

公開・デプロイdeploy/アップロード

覚えなくていい度 ★★★★☆

一言でいうと作ったページを、インターネット上に反映させる作業。

たとえるとお店の開店です。中で準備が終わっても、シャッターを開けなければお客様は入れません。その「シャッターを開ける」作業がこれです。

こんなときに出てくる「修正したのにサイトが変わらない」——たいていは、直した内容がまだ公開されていないだけです。

知らなくても困らない?「デプロイ」は技術寄りの言葉なので、「公開」「反映」と言い換えて大丈夫です。

アクセス解析Googleアナリティクス・Search Console

覚えなくていい度 ★★★☆☆

一言でいうと何人が来て、どのページを見たかを記録して調べる仕組み。

たとえるとお店の来客ノートです。何人来たか、どの棚を見たか、どこから来たかが分かります。

こんなときに出てくる「アナリティクス入れておきますね」という場面。無料です。

知らなくても困らない?数字の読み方は後からで大丈夫。ただ最初に入れておかないと、過去のデータは後から取れません。公開時に入れてもらうのがおすすめです。

LP(ランディングページ)landing page

覚えなくていい度 ★★★☆☆

一言でいうと申込みなど一つの目的に絞った、縦長の1ページ。

たとえるとチラシです。あれこれ載せず、「この講座に申し込んでほしい」という一点に絞って、上から下まで説明していきます。

こんなときに出てくる「今回はLPにしましょうか、サイトにしましょうか」という相談。

知らなくても困らない?使い分けだけ知っておくと便利です。会社やお店の紹介はホームページ、単発の講座やイベントの申込みはLP。目的が一つならLPのほうが早く、安く作れます。

ノーコードno-code/WIX・STUDIO・ペライチなど

覚えなくていい度 ★★★☆☆

一言でいうとプログラムを書かずに、画面上でパーツを置いてホームページを作れるサービス。

たとえるとプラモデルです。部品と説明書が用意されていて、組み立てれば完成する。ゼロから設計するより早く、確実に形になります。

こんなときに出てくる「WIXで作りましょうか」「STUDIOだと管理が楽ですよ」といった提案。月額を払っている間、そのサービス上でホームページが動き続けます。

AIで作るのと、何が違う?ここを混同している方が多いのですが、この2つは競合するものではありません。

  • ノーコード=「どこで作って、どこに置くか」の話。決められた部品を組み合わせ、そのサービス上で公開します。そのサービスを使い続けることが前提です
  • AIで作る=「誰が作業するか」の話。文章もデザインもAIに手伝ってもらう作り方です。ノーコードの画面で使うこともできますし、ゼロから作るときにも使えます

知らなくても困らない?言葉より、向き不向きを知っておくと選び間違えません。
ノーコードが向くのは、自分で頻繁に更新したい、決まった形で早く公開したい場合。
向かないのは、細かい見た目にこだわりたい、月額をずっと払い続けたくない、後から他社へ移りたい場合です。ノーコードで作ったサイトは、そのサービスの外へは持ち出せないことがほとんど——ここが最大の判断ポイントになります。

サブスクサブスクリプション/subscription

覚えなくていい度 ★☆☆☆☆

一言でいうと買い切りではなく、使っている間ずっとお金を払い続ける契約のこと。

たとえると賃貸住宅です。買えば自分のものになりますが、借りている間は家賃が続きます。止めれば住めなくなるのも同じです。

こんなときに出てくるデジタルまわりは、ほとんどがこの形です。ドメイン(年額)、サーバー(月額・年額)、ノーコードサービス、ChatGPTなどのAI、画像編集ソフト、クラウド保存。

知らなくても困らない?ここは押さえてください。一つひとつは月数百円〜数千円でも、気づくと10個以上契約していて、年間で数万円になっている——よくある話です。
おすすめは、年に一度「何にいくら払っているか」を一覧にすること。使っていないものが必ず見つかります。あわせて止めたときに何が消えるか(サイトが見えなくなる、保存したデータが読めなくなる)も確認しておくと安心です。

本当に押さえるのは、2つだけ

10語ご紹介しましたが、忘れないでほしいのはこの2つです。

技術的なことは分からなくて大丈夫です。「自分の資産が自分の手元にあるか」——ここだけ押さえておけば、大きな失敗は防げます。

いまのホームページ、確認できます。

ドメインが誰の名義か、ログイン情報がどこにあるか。
分からない状態からでも、一緒に確認できます。

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